輸入ビジネスは、海外から安く仕入れて日本で高く売ることだと言われています。
ですが実際は、なかなかそう都合よくはいきません。
たとえば、これはとても多くある実際の話です。
日本で1本20万円で売れている有名な高級万年筆がありました。
同じものが海外のサイトでは9万円で売られていたので、すぐに仕入れて国内の販売サイトで売ってみたところ、、、
販売価格は5万円でした。
いったいなぜ、このようなことになったのでしょうか?
その原因と共に、ちゃんと利益を出すためにやるべきことを解説していきます。
輸入ビジネスで海外商品を売って利益を出す
インターネットを使って、誰もが簡単にモノを買ったり、売ったりするようになりました。
- 欲しい服をメルカリで買った
- 不用品をヤフオクで売ってみた
- Amazonで毎月、本を買っている
そのような人はたくさんいるのではないでしょうか。
売ることができれば、利益も出せるということになります。
売られている価格より、安く仕入れができればいいという考え方です。
ただ、適当に選んだモノでは、なかなか売れないでしょうし、利益を出すのも容易ではありません。
その解決法の一つが、知識や経験がなくても売れやすい海外商品を扱う輸入ビジネスをすることです。
輸入ビジネスで利益が出せる人の考え方とは?
ネットでモノを売って利益を得るためには、ビジネスとして考えることが重要です。
そのためには、逆算してビジネス設計をする必要があります。
つまり、結果を先に出してしまって、その結果にたどり着くための道筋をつくるという順番です。
たとえば、5,000円で売れている商品を、3,000円で仕入れることができれば、利益が生まれます。
そしてその予測は、磨くことでどんどん精度が上がっていくのです。
しかし、ここで考えなければならないことがあります。
輸入ビジネスのリスクを省きながら利益を出す
輸入ビジネスにはリスクがあり、利益というリターンを得ることに比例します。
リスクはなくすことができないので、受け入れるものとして考えてください。
リターンは期待される収益であり、リスクとはその収益が確保されない危険性(可能性)のことで、予測できるものとできないものがあります。
予測できるものについては、なるべくリスクを省きながら、経験を積んでいかなければなりません。
そのためには「何がリスクなのか?」を理解しておくことです。
主なリスクは以下の3つになります。
- お金
- 時間
- 労力
多くの人がお金(損失)だと思いますが、中には時間だという人もいるでしょう。
すべてのリスクは排除できないため、優先順位を決める必要があります。
お金のリスクを避ける
お金のリスクを減らすためには、赤字や売れ残りをなくすことです。
輸入ビジネスの中で最適なのは、在庫を持たないBUYMA(バイマ)になります。
先に出品をしておき、注文が入ってから買い付けをする無在庫販売ができるため、利益が確定している状態で仕入れ(支払い)をすることになります。
その際、もし赤字になるようならキャンセルもできますから、お金のリスクを避けたい人には取り組みやすい形です。
他にも、中国から安く仕入れた商品を販売すれば、リスクを軽減することができます。
赤字や売れ残りは発生してしまいますが、商品単価が安いため、うまくいかなかったとしても金銭的なリスクを低く抑えられます。
この場合、在庫を保有することがメリットに働きます。
どちらもお金のリスクを避けながらおこなうことができるため、実践経験をどんどん積むことに躊躇がなくなります。
そうしていくうちに、商品の目利きや市場を読む力を養うことができるようになるのです。
つまり、物販の実力が身についていくことになります。
時間のリスクをコントロールする
ふつうの生活を送っていれば、時間が有り余っているという人は多くないはずです。
作業をする時間があまり取れない人、そのために効率を優先させたいという人は、アマゾンのFBAを利用してください。
在庫管理、梱包、発送などを外注化できます。
その分の手数料はかかってしまいますが、利益率の高い商品を扱うことで、それ以上のリターンを得ることは可能です。
在庫の置き場所に困っている場合も、FBAの倉庫を活用できるので安心・安全ですね。
アマゾン販売ではツールも効果的に使えるので、効率を良くしてとにかく売ることに集中できます。
利益を得るために時間をコントロールすることは、大事なリスク管理となります。
労力をかけるリスクを選別する
輸入ビジネスをする際、当然ですが作業をするための労力がかかります。
時間は有限なので、何をして、何をしないかの判断することが重要です。
第一にやらなければならない作業は、最初のうちは数をこなすことだと覚えておいてください。
慣れてきたら振り返りをおこない、何が良くて、何が良くなかったかを、結果を元に検証しましょう。
その上で改善をおこなうP.D.C.Aの流れが輸入ビジネスの地力を上げるには最適です。
そうすると、うまくいった時、うまくいかなかった時の原因が見えてきます。
輸入ビジネスで利益が出ない時の原因とは?
ここで一度、前述した「高級万年筆」のお話に戻ります。
- 1本20万円で売れている有名な高級万年筆がある
- 海外では9万円で売られていたので仕入れをする
- 国内の販売サイトで売ったら4万円の赤字になった
といった内容です。
実際に赤字になったことも大きいですが、予想ではプラス11万円になっていたことを考えると、すごく落ち込んでしまいますね。
うまくいかなかった原因は、いったい何なのでしょうか?
商品が偽物だったり、相場を見誤ったからではありません。
パッと見ではわからないのですが、20万円で売れていたものには、限定品の刻印がされていたのです。
このような事例は本当に多いのですが、原因は主に以下の3つになります。
- リサーチ不足
- 情報確認ができていない
- 裏付けをとることを怠っている
リサーチをせずに情報に引き寄せられた
「万年筆が高く売れる」という情報が広まった際、多くの人が安易に飛びついてしまいました。
情報だけを真に受けて、実際に取り扱ったことがない人も、SNSタブログなどの媒体で公開したり、商品リストとして販売したからです。
ただ、高級万年筆は細かい違いなどもあり、取り扱いが難しい商品です。
とくにレアもの、プレミア商品となると、探し出すこと自体が難しくなります。
だからこそ、過去や現在のデータを確認する「商品リサーチ」が欠かせません。
売れている海外商品こそ確認が必要
他にも、時計、オーディオ、楽器、陶磁器など、高く売れるけど目利きが必要で、見極めが難しいものは少なくありません。
ただこれらは、売れている情報がたくさん出てくるので紛らわしいのも事実です。
そこでもう一歩「なぜ売れているのか?」まで踏み込んで、詳しくチェックしてみることが大切です。
- 話題になっている(人気がある)
- 季節商品でタイミングが良かった
- ロングセラー商品
そうすることで、様々な売れている背景が見えてくることがあります。
仕入れ価格に釣られて裏付けを取っていない
利益が出ると思っていた商品が、実際に売ってみたら赤字になってしまった・・・。
このようにして損をしてしまった人たちは、実は正常な判断ができていない場合があります。
その大きな理由は「安かったので買ってしまった」という、今すぐ買わなければ損をするという思い込みです。
正直、日本で高く売れる商品が大幅に安く手に入ることは、海外だからといって、そうそうお目にかかれるものではありません。
ですが、売れている商品の販売価格を見てしまうと、仕入れ価格との差がそのまま利益になると思いこんでしまいます。
つい、頭で計算してしまって、大きな利益を手に入れたくなってしまうのです。
輸入ビジネスで売れる海外商品とは?
実際に、輸入ビジネスで利益を得るために何を売ればいいかというと、すでに売れている商品です。
そのめには、探すための「入口」が必要です。 きっかけとなるキーワードと覚えておいてください。
輸入ビジネスでいえば、以下のようなキーワードになります。
- 日本未発売
- 日本未入荷
- 輸入
- 海外
- US限定
実際にこれらのワードで検索してみると、どんな輸入商品が売れているのかが一目でわかります。
また、いろんなサイトの商品ランキングを見て、海外で仕入れができるかどうかを考えていきます。
たとえば以下のようなサイトです。
- ヤフーショッピング人気売れ筋商品ランキング
- 楽天市場ランキング
- Amazon売れ筋ランキング
他にもありますが「セカイモン人気検索ワードランキング」は輸入商品がたくさん見つかるので、何かしらの発見があるはずです。
輸入ビジネスで利益が出る商品の探し方
輸入ビジネスで売れる(利益が出る)商品の探し方は、考え方がとても重要になります。
海外だからといって特別なことはなく、利益が発生するためには相応の理由があるからです。
そのためにまず、日本で売れる海外商品を理解することから始めてみましょう。
輸入ビジネスでは、先に仕入れをして、売れるか売れないかを判断するのではありません。
売れること、利益が出せることを前提として仕入れをしていきます。
そのために商品リサーチをおこなうのです。
ヤフオクでもアマゾンでもバイマでもメルカリでも、販売している商品や、販売者のデータを、事細かに見ることができます。
何が、いくらで、どれくらい売れているのか、そんな情報が公開されているのです。
輸入ビジネスで利益を出すためにリサーチを磨く
いろんな「売れている商品」をみていくことで、売れる理由やヒントを見つけることができるようになります。
そのためには、よりたくさんの実際に売れている商品に触れる(観察する)ことです。
これだけで商品リサーチのスキルが身につきますし、実際に仕入れて売ってみることで、経験を得て感覚が鋭くなっていきます。
人ができないこと、人と違うことをしなければ、利益を得られないと考える人は多いですが、決してそんなことはありません。
少なくとも私がこれまで会ってきた物販で成功している人は、誰にでもできることを、ただただ誰よりもやっています。
そのうえで自然と、誰もできないようなことができるようになっていくだけです。
物販は良くも悪くも、結果が出るスピードが早いものです。
その結果をもとに、どう改善していくのか、どう向上させていくのか、次の一歩がすぐに踏み出せます。
やるべきことが明確で、とてもわかりやすいこの再現性があるからこそ、物販は副業や起業にとてもおすすめなのです。
副業で輸入ビジネスを始めて利益を出す
正しい輸入ビジネスとは、「日本で売れるものを海外から買い付ける」という考え方に基づいた作業をすることです。
あとは、安く買い付けることができるか、それとも探し出すことができるか、この考え方で仕入れをしていきます。
とんでもない情報に振り回されて損をしないために、リサーチをして、情報の裏付けを取ってください。
輸入ビジネスは正しく取り組めば結果が出やすいため、初心者にも始めやすいビジネスモデルです。
ですが、「寝ていてもラクラク」というわけにはいきません。必要な作業はありますし、努力もしなければならないはずです。
だからこそ、自分にとって役に立つ情報を選別して、必要なものなのかどうかを判断することが求められます。
そのためには、ノウハウよりも、考え方やしくみの方が大切という認識を持っていただけたらと思います。